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 わが家の1坪のかわいいハーブ苑の天敵類

 ハーブには害虫が寄生しにくいと言われていますが、「(たで)食う虫も好き好き」という言葉があるように、それぞれのハーブにそれぞれ害虫が寄生します。もっとも、ローズマリーなど害虫が発生にくいようです

 数年前にハーブをはじめた頃は、ホームセンターで新しいハーブを見かけると必ず1ポットずつ購入して植え、一時は30種類以上にもなりました。しかし、最近は目新しいのがないので購入することもなくなり、手入れもせずに生え放題になっています。そうした状態で生存競争に打ち勝って残っているのは、チェリーセージ、ローズマリー、レモンバーム、ヤロウ、ペニーロイヤルミント、スペアミント、アップルミント、フェンネル、ラベンダー、レモングラス、コモンタイムなど10数種類で、種類は半減しました。

そんなわけで、現在、ハーブ類はかなり錯綜した状態で生えていますが、さしたる害虫による被害はなく、新しい害虫を見かけることもないので、残念ながらホームページに新たな害虫を掲載する機会がありません。

 繁茂状態にあるハーブ苑で見かける天敵としては、カマキリ類、トカゲの一種であるニホンカナヘビ、徘徊性のクモ類、アシナガバチ類などです。最近の主だった害虫はレモンバームやミント類を食害するオンブバッタ、フェンネルを食害するキアゲハの幼虫です。

 オンブバッタは、シソや葉菜類などいろいろなものを食害する困り者ですが、おそらく、カマキリやトカゲが天敵として働いていると考えられます。また、キアゲハの幼虫にはアシナガバチ、スズメバチ、小鳥が天敵として働きます。ハーブ苑の傍らに小さなユズの木がありますが、アゲハチョウの幼虫がよく寄生していて葉が食い荒らされています。天敵の働きが間に合わないようです。

 小さなハーブ苑に農薬を撒こうなどという気持ちはさらさらなく、自然に安定してくれればと思っています。これまでの経過から、来年はオンブバッタ対策として、カマキリの卵のうを1〜2個、冬季に野外で採集して、ハーブ苑や家の周辺に置いてみて、オンブバッタの発生が少なくなるかどうか試してみようと思います。毎週、我が家に来る孫が、庭の小さなカマキリの幼虫を見て、かわいいと言ってくれるかどうかも見ものです。

(写真をクリックすると拡大します)                                  

天敵の写真と名称
ニホンカナヘビ
わが家の小さなハーブ苑に現れたニホンカナヘビ。身軽に草の上に登る。
タンジーに多寄生したアワダチソウグンバイムシを捕食しているようだ。
オオカマキリの幼虫
オオカマキリの幼虫。オンブバッタなどを捕食しているようだ。
ササグモ
ササグモの餌は昆虫であり、フェンンネルの茎の上でじっとしていた。

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